ゴルフが上達することの定義
そもそも論なのですが「ゴルフが上達した」というのはどういう状態でしょうか?
きれいなスイングが身についた状態?
ナイスショットを連発できる状態?
一般的にはこういう状態になったら「上達したね」と言われるかもしれません。
しかし本当の意味で「ゴルフが上達した」状態というのは、どのコースに行っても安定して良いスコアが出せるようになることです。ゴルフは結局スコアを出してなんぼのスポーツだからです。
どんなにスイングが綺麗で、練習場でナイスショットを連発しても、本番のコースで良いスコアが出せなければ上達したことにはならないのです。
スコアを出すならやさしいクラブに限る
それではスコアを出す為にはどういうクラブを使えば良いのかというと、これはもう「やさしいクラブ」に限ります。「やさしいクラブ」というのはヘッド左右慣性モーメントが大きくミスに寛容なクラブです。そういうクラブはヘッド重心が深く、スイートスポットが広いので芯にボールが当たりやすいのです。また多少ミスをしてもヘッドのブレが少ないので、ボールが曲がったり飛距離が落ちたりする度合いが少なく済みます(曲がり幅が少なくなるだけで曲がらなくなるわけではありません)。
つまりミスをしてもOBなどの大怪我をする確率が低くなるので、必然的にスコアが出やすくなるのです。
クラブの難易度でそんなに違うの?と思うかもしれませんが全然違います。特に100切りの経験が少ない初心者はこの道具の違いが顕著に出ます。例えば初心者が父親のお下がりでもらった上級者向けのマッスルバックなどを使ってラウンドした場合、初心者向けのキャビティアイアンなどを使うよりも20打近くスコアを落とすことも十分にあり得ます。
やさしいクラブを使うメリット
たまに 「自分なんてクラブが云々言うほどの腕前じゃないから何を使っても同じだよ 」と何かを悟ったかのようなこと言っている下手なおじさんがいます。
たしかにそれには一理あります。スイングが悪すぎると、どんなに「やさしいクラブ」を使っても悪いショットになるからです。「だったら難しくてもカッコ良いクラブを使ってもいいじゃん」と思うかもしれません。
しかし私は、それでもやはり「やさしいクラブ」を使うべきだと思います。その理由は以下の通りです。
1. ゴルフに対するモチベーションが上がりやすいから
ゴルフスイングは一朝一夕には変えられません。どんなに一生懸命練習したとしてもレベルアップする為には早い人でも数ヶ月、遅ければ数年かかります。中には一生かかっても変えられない人もいます。
しかしクラブはその気になればすぐに変えられます。そして「やさしいクラブ」ならプレイヤーのミスをカバーしてくれて良いスコアが出ることも期待できるのです。
月に一度のラウンドでわざわざ難しいクラブを使って、スライス連発して楽しいですか? スライスしないスイングを身につけるには数年かかるかもしれませんが、クラブを交換すればすぐに解決するかもしれません。
ゴルフはやはり良いスコアが出ないと全然面白くありません。中には自分はゴルフに向いていないと決めつけてやめてしまう人も多いのです。
格好つけてタイトリストのマッスルバックで100叩く人よりも、ゴルフ5のトブンダを使って80台で回ってくる人の方が格好良いと、私は思います(トブンダはブランド力は劣るかもしれませんがオートマチックでやさしい素晴らしいクラブです)
2. 悪い癖がつかずに、結果的に上達が早まるから
素人が難しいクラブを使っていると変な癖が身につきやすいという話をしましたが、逆に「やさしいクラブ」を使っていると変な癖は身につきにくいのです。なぜならオートマチックに打てるので、よほど変なスイングをしない限りボールは曲がらず素直に飛んでくれるからです。
また、ミスに寛容なのでプレーヤーはさらに力を抜いて打てるようになっていきます。そうしてリラックスしてボールを打っているうちに、脱力した良いスイングが身につきやすくなるのです。
基本となるスイングが身についたらクラブの特性を変えて、よりレベルアップを目指すこともできます。例えば力のある男性が軽すぎるクラブを使っていると、腕の力でクラブを振ってしまう”手打ち”になりがちなのですが、適度に重いクラブに変えることで自然に体の回転で打つスイングが身につきます。まさにクラブが正しいスイングを教えてくれるのです。
このように、やさしいクラブはゴルフを簡単にしてくれるだけではなく、自分のスイングを成長させてくれます。なかなかゴルフが上達しない人は、ぜひ一度クラブの見直しをしてみることをお勧めします。
以上、上達したいなら「やさしいクラブ」を使おうでした!
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