ゴルフクラブはウッド、アイアン、パターの3種類に大きく分けられます。ウッドとアイアンはその名の通り、もともとはヘッドがwood(木)とiron(鉄)で作られていました。
更にウッドはドライバーとフェアウェイウッドに分けられ、アイアンは5番〜PWがセット販売されているセットアイアンと単品ウェッジに分けられます。またウッドとアイアンの間にはユーティリティというクラブがあり、パターの仲間にはチッパーというクラブがあります。これらを加えた7種類が近代の主なゴルフクラブです。
今回は各クラブの特徴を初心者の方向けにざっくり解説したいと思います。
ドライバーの特性
ドライバーはボールを遠くまで運ぶ目的で作られたクラブです。その為、全クラブの中でヘッド容積が最大で、長さも最長ですが、最も軽量です。
長さがあるのに軽量ということはヘッドスピードが出やすいということになります。現に同じ人が同じリズムでスイングした場合、ドライバーのへッドスピードが最速で、他のクラブでそれを超えるのは不可能です。ヘッドスピードが最速ということは運動エネルギーも最大なので、最も飛距離が出せるのです。
しかし、遠くまで飛ぶということは大きく曲がる危険性も高くなります。そこで各メーカーはヘッド容積をルール上限の460ccまで最大化して曲がりにくくしているのです。
ただそれにも限界があります。そもそもクラブが長くミートしづらいクラブなので初心者にとっては非常に難しいクラブです。とは言え、ティショットで全くドライバーを持たないわけにもいかないので、このクラブに悩む初心者は非常に多いのです。
フェアウェイウッド(FW)の特性
フェアウェイウッドはドライバーと同様に遠くまでボールを運ぶ目的で、ティショットだけでなく芝の上からも直接打てるように設計されたクラブです。ドライバーに次ぐ長さがありますが、ヘッドは小ぶりで薄くなっています。小ぶりのヘッドはフェースが返りやすく、基本的にスライスしにくくなります(ただ初心者でスイングが悪ければ簡単にスライスします)。
またドライバーに比べてロフト角が大きいので、普通に打てば芝から打ってもボールが上がりやすいクラブです。
ただ、これほど長いクラブで地面のボールをミートするのはとても難しいことです。だから初心者がフェアウェイウッドを持つことはオススメしません。
なぜなら初心者の場合、飛距離よりも確実性を求めた方がスコアに直結するからです。初心者がロングホールで2オンする可能性はほぼ0ですが、ダフったりボールの頭を叩いてチョロしたりする確率ははるかに高いのです。ドライバーのようにティショット限定で使用するならいいのですが、初心者が芝の上から打つのはまずやめた方が無難です。ここで断言しますが初心者はフェアウェイウッドを持たない方が良いスコアが出ます。騙されたと思ってキャディバッグからも抜くことをオススメします
なぜなら初心者の場合、飛距離よりも確実性を求めた方がスコアに直結するからです。初心者がロングホールで2オンする可能性はほぼ0ですが、ダフったりボールの頭を叩いてチョロしたりする確率ははるかに高いのです。ドライバーのようにティショット限定で使用するならいいのですが、初心者が芝の上から打つのはまずやめた方が無難です。ここで断言しますが初心者はフェアウェイウッドを持たない方が良いスコアが出ます。騙されたと思ってキャディバッグからも抜くことをオススメします
ユーティリティ(UT)の特性
フェアウェイウッドとアイアンの間に位置するクラブで、ハイブリッドとも呼ばれています。5番アイアンと変わらない長さなのに、ウッドのような大きなヘッドが付いています。ミートしやすいのに飛距離も出やすいというアイアンとウッドのいいとこ取りをしたようなクラブです。
ヘッドはウッド型以外に、アイアン型と呼ばれるものもあります。アイアン型はアイアンの大型版みたいなヘッドがついています。いずれのヘッドでも、普通のアイアンに比べると重心深度が深いので、ボールが上がりやすく、曲がりにくいのです。
そこそこ振りやすくミートもしやすいので、大変重宝するクラブです。初心者のうちはフェアウェイウッドを入れずに、ユーティリティだけを入れるのがオススメです。
フェアウェイウッドとユーティリティの比較記事はこちら
フェアウェイウッドとユーティリティの比較記事はこちら
アイアンの特性
アイアンは基本的にグリーンにボールを止める目的で作られたクラブです。ウッドに比べて長さが短く、ロフト角が大きく、フェース面には深めの溝がたくさん入っています。
中でもセットアイアンはPW(ピッチングウェッジ)、9番、8番、7番、6番、5番の6本セットで販売されているクラブです。これらの数字は番手といい、数が小さいほどクラブは長くなり、ロフト角が小さくなるので、飛距離が出やすくなります。逆に数が大きいほど短く、ロフト角も大きくなるので飛ばなくなります。クラブの特性で飛距離が変わるので、プレーヤーが同じスイングをすれば自動的に飛距離を調節できるというわけです。
アイアンのロフト角が大きいことと、フェース面に複数の溝が入っているのはグリーンにボールを止めることが目的です。ロフト角が大きいとボールは高く上がりますし、フェース面に溝があるとボールのバックスピン量が増えるので揚力が発生して高く上がります。高く上がったボールはグリーンに落ちてから転がらずに止まります(もちろんバックスピン自体の影響でも止まります)。
アイアンの飛距離を自慢している初心者をたまに見かけますが、アイアンは飛ばす道具ではなく、止める道具です。飛距離が出ても、グリーンから転がり落ちてしまってはスコアにつながりません。それよりも狙ったエリアの上空で勢いを失ってピタリと止まってくれれば、ワンパットの可能性が高くなります。「どれだけ飛ばしたか?」ではなく、グリーンに落ちてから「どれだけ転がらずに止まったか?」が勝負のポイントなのです。
アイアンに関してはこちらの記事も参考にしてください
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ウェッジの特性
ウェッジとは100ヤード以内からピンに寄せる目的で作られたショートアイアンです。普通のアイアンよりもさらにロフト角が大きくクラブの長さも短いので、歯にでも当たらない限り、飛ばそうとしても飛びません。ウェッジにはSW(サンドウェッジ)やAW(アプローチウェッジ)、PW(ピッチングウェッジ)といった種類があります。
セットアイアンセットにPWやSWが含まれているものもありますが、ほとんどのセットアイアンはPWまでしか入っていないのでAWやSWは単品で買い揃えることになります。このようなウェッジを単品ウェッジと呼びます。単品ウェッジはロフト角が48°〜64°くらいまで販売されていて、上級者の中には3〜4本を使い分ける人もいます。
セットアイアンセットにPWやSWが含まれているものもありますが、ほとんどのセットアイアンはPWまでしか入っていないのでAWやSWは単品で買い揃えることになります。このようなウェッジを単品ウェッジと呼びます。単品ウェッジはロフト角が48°〜64°くらいまで販売されていて、上級者の中には3〜4本を使い分ける人もいます。
「オレはPWで140ヤード飛ぶよ!」とか自慢する人がいますが、基本的にウェッジはフルショットするクラブではありません。ハーフショット以下のスイングで100ヤード以内の距離を打ち分ける為のものであり、それがしやすいように短く扱いやすい仕上がりになっています。
中でもSWだけは特殊なクラブで、その名の通りバンカーから脱出する為に設計されています。ヘッド後方にバウンスと呼ばれる出っぱりがあり、それを上手く使うとヘッドが必要以上に砂に潜らないので簡単にバンカーから出すことができます。
パターの特性
グリーン上でボールを転がす為のクラブです。チップインでもしない限り、最後は必ずパッティングでホールアウトすることになります。
したがって一回ラウンドすると、上級者で平均20〜28パット、初心者だと50パット以上打つことも珍しくありません。つまり全クラブの中で1番打つ機会が多いクラブであり、最も重要なクラブと言っても過言ではありません。
パターの形を大きく分けるとピン型、L字型、T字型、マレット型の4タイプになります。パターに型なしという言葉がありますが、これはスイングに関する話で、初心者が使うパターは絶対にマレット型がオススメです。
なぜなら、投影面積の大きいマレット型はとにかく直進性に優れ、ミスヒットした時にもボールがしっかり転がってくれるからです。そういう転がりの素直なクラブで真っ直ぐしっかり打つことがパッティングの基本です。
以上、初心者の為にざっくり解説!ゴルフクラブの種類と特徴でした!
なぜなら、投影面積の大きいマレット型はとにかく直進性に優れ、ミスヒットした時にもボールがしっかり転がってくれるからです。そういう転がりの素直なクラブで真っ直ぐしっかり打つことがパッティングの基本です。
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