頭脳的ゴルフ道

ゴルフクラブの選び方や練習方法など、頭を使ってゴルフを上達する方法をお伝えしていきます!

スライスしにくい中古ドライバーランキング2022 ベスト10


以前この記事でもお話ししましたが、スライスを治したいならまずスライスしにくいドライバーに買い換えることを強くオススメします。

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なぜなら、つかまりの悪いドライバーでスライスを打たないようにスイングしていると、逆にスライスしやすいスイングが身についてしまうことがあるからです

スライスしにくいドライバーはゴルフドゥなどの中古市場であれば、3万円以下でいくらでも見つかりますスライサーを卒業する為の必要経費として最低限これくらいのお金は投資すべきだと思います。

初心者がいきなり7〜8万円以上するニューモデルのドライバーを買う必要はありません。そういうドライバーに憧れる気持ちはわかりますが、それがスライサーから卒業する為に必要なドライバーとは限らないからです。

憧れのドライバーはあなたがスライサーを卒業したら使えばいいのです。まずはスライスしにくいドライバーを使ってせっせと練習を積み、スライスしないスイングを身につけることが先決です。

ということで前置きが長くなりましたが、今回は中古市場に出回っているドライバーの中で僕が個人的にオススメするスライスしにくいドライバーをランキング形式でご紹介していきたいと思います。 

本コンテンツにはプロモーションが含まれています。ただし、記事は頭脳的ゴルフ道が独自に制作しており、メーカー等はコンテンツの内容やランキングの決定に一切関与していません。 詳しくは頭脳的ゴルフ道制作・運営ポリシーをご覧ください。




 スライスしにくいドライバーの条件

 
スライスしにくいドライバー=ボールのつかまりが良いドライバーフェースが返りやすいドライバーです。数値で表すと以下のような条件を満たすドライバーであると言えます。

スライスしにくい「つかまりの良いドライバー」の条件

①FT値           : 1.0以上
②重心距離が短い : 35mm以下
③重心角度が大きい : 25°以上
④重心深度が深め 
⑤フックフェース : +2°以上 
⑥ロフト角が大きい


 この中でも特に重要な数値は①のFT値と②の重心距離、③の重心角度です。FT値についてはこちらの記事をご覧ください。

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今回のランキングは大手ゴルフクラブメーカー14社で2017年〜2020年に発売した中古市場に出回っているほとんど全てのドライバーを私が最も信頼するクラフトマンが数値計測し、FT値の高い順にランキングしました。

ただし、前述の通りクラブのつかまりの良さはFT値だけでなく、その他の数値やシャフトの特性によっても左右されます。そこでFT値が高いドライバーを私とそのクラフトマンが実際に試打して、個人的な感想やオススメ度もコメントさせて頂きました。ぜひ順位だけではなく、コメントもご覧ください。

ちなみに「ベスト10」としていますがここでご紹介している全てのドライバーが非常につかまりがよくスライスしにくいクラブです。スライス対策としてはどれを選んでも十分な効果が期待できます!



スライスしにくい中古ドライバーランキング

第1位 プロギア RS E

オススメ度 ★★
 
プロギア RS E データ

FT値 1.28
重心距離 36.8mm
重心深度 47.2mm
重心角度 34.5°
重心高さ 31.1mm
低重心率 59.6%
フェース角 0.2°
ヘッド左右慣性モーメント 4885g・㎠
ヘッド容積 460cc
ヘッド重量 202.6g
2019年発売
 

【写真アリ】 RS E はコチラ

 
2019年に発売されたプロギアのドライバー RS E。Eはイージーという意味?らしく、初心者でもスライスせずに、やさしく飛ばせるドライバーです。

このクラブのすごいところはつかまりの良さ飛距離やさしさというドライバーに求めたい3大要素が全て高いレベルで成し遂げられている点にあります。

まずつかまりの良さ飛距離について。
通常、つかまりの良いドライバーというのは重心距離を短くしてフェースの返りを良くするのですが、重心距離を短くすると飛距離も出にくくなるというデメリットがあります。しかしこのRS Eは重心距離がそこそこあるのに、それを大幅に上回る深い重心深度(47.2mm)によってめちゃくちゃつかまるクラブに仕上げているのです。つかまりの度合いを示すFT値1.28は当然今回ご紹介するクラブの中でNo.1。つまりめちゃくちゃつかまりが良く、しかも飛ぶドライバーだということが数字から分かります。

実際に試打してみるとその数字の通り、クラブをリリースした瞬間にフェースが急激に閉じていくのが実感できます。普通にスイングするとドローからやや強めのフックしか出ず、わざと強振して右にプッシュするように打ってもみましたが、それでもしっかりドローで戻ってきていました。これほどフェースが返りやすいと初心者のスライサーでもドローが打てるかもしれませんし、長年スライスに悩まされてきた人も力まずに振れさえすればそれだけでスライサーを卒業できるでしょう。

また長めの重心距離によって増大したパワーで飛距離も出ます。元々RSシリーズが追求しているルール限界の反発係数の効果もあり、僕の場合で15〜20ヤード飛距離が伸びました。

最後に特筆すべきがやはりやさしさです。
4885g・㎠という巨大なへッド左右慣性モーメントによって、芯を外してもフェースが全然ぶれません。したがってボールはクラブパスの方向にまっすぐ飛んで行ってくれます。フェースがブレないということは余計なサイドスピンがかからないのでスライスしにくくなりますし、インパクトでボールをしっかり押していけるので強い球を打つことができます。

実際、わざと芯を外して打ってみてもヘッドがブレる感覚は少なく、割と分厚いインパクトになります。もちろん球を曲げたりするのには向いていませんが、ドライバーは真っ直ぐ打つのが基本ですのでやさしいに越したことはありません。

過度なサイドスピンで右に吹け上がる風に弱い飛距離が出ないといったスライサー特有の弱点を全て解消してくれるドライバーだと思います。

ただ、ドローバイアスが極端に強いドライバーですので、スライスの克服という一点については良いのですが上達してしっかり球をつかまえられるようになると今度はフックやチーピンに悩まされる可能性が高くなります。長く使っていくにはあまり向いていないので、個人的なオススメ度は★★とさせていただきます。

ちなみに、スライス防止が目的ならシャフトはフジクラとプロギアの共同開発シャフト・Speeder EVOLUTION for PRGRがオススメです。つかまり重視のシャフトで先がしなって走りしっかりボールをつかまえてくれます。しなり感が強めなのでHS40m/sくらいのアベレージゴルファーにとてもマッチするはずです。鮮やかな紺色がとてもキレイで見た目もとてもカッコイイのでオススメです。
 

→ RS E の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第2位 タイトリスト TSi 1

オススメ度 ★
 
タイトリスト TSi 1 データ

FT値 1.20
重心距離 37.0mm
重心深度 44.5mm
重心高さ 35.1mm
低重心率 66.4%
フェース角 1.0°
ヘッド左右慣性モーメント 4905g・㎠
ヘッド容積 460cc
ヘッド重量 193.0g
2021年発売
 

【写真アリ】 TSi1 はコチラ

 
東京五輪の女子ゴルフで金メダルを獲得したアメリカのネリー・コルダ選手が使用していたことでも話題になったドライバー。

FT値が脅威の1.20を叩き出し、抜群のつかまり性能を誇ります。ミートさえしてあげれば自然にドローがかかるレベルなので、よほど振り遅れない限りスライスのミスはなくなるはずです。

さらにヘッド左右慣性モーメントが4905g・㎠もある為、芯を外して打ってもヘッドがブレにくく、真っ直ぐ飛んでくれます。慣性モーメントの大きいクラブはマン振りした時に右へすっぽ抜ける心配もありますが、このクラブはそれ以上にフェースの返りが良いのですっぽ抜ける感じは全くありません。まさに右へのミスを恐れずに自信を持って振っていけるドライバーです。

しかし、このドライバーの本当の真価はFT値や慣性モーメントではなく、ヘッド重量の軽さです。193gしかない軽量ヘッドは振り遅れにくく、ヘッドスピードも加速しやすいので、思い切り叩いてもしっかりつかまりながら飛ばせます。体に力の入るような緊張感のある場面でも大きなミスにつながるリスクを減らしつつ飛ばせるこのドライバーが、金メダル獲得に大きく貢献したと言っても過言ではないでしょう。ただし、軽すぎるとクラブの重さを感じずに手打ちになるという弊害もあります。

このクラブについて気になるのは、重心の高さです(低重心率66.4%)。重心が高いのでスピン量が多くなりやすいのです。実際に私が試打してみた時も、ボールが高く吹け上がってしまい飛距離を大幅にロスすることが何度かありました

ネリー選手のように打点が毎回安定しているプレイヤーはもちろん問題ないでしょうし、一般女性やシニアの方ならスピン量が増えることで飛距離を伸ばすことができますが、ヘッドスピードのそこそこある一般男性だと吹け上がってしまう可能性も高くなります。この点が気になり、私の個人的なオススメ度は★にさせていただきました。

ちなみに、力の強い方や若い一般男性は4位にランキングされているTSi2の方がオススメです。このドライバーはTSi1とほぼ同じ特性を持ちつつヘッドが重くなっていて、重心も低く設計されているので吹け上がる心配もありません。

TSi 1 → 女性やシニアにオススメ
TSi 2 → 力の強い人や一般男性にオススメ

TSi1は金メダル効果で爆発的な人気となっていて中古市場ではかなりタマが少なくなっていますが、TSi2はたくさん在庫があるのでそういった点でも狙い目です。


どうしても金メダルモデルの「1」が良いという人は良さそうな出物を見つけたら売れちゃう前に速攻で購入した方が良いと思います。
その場合、シャフトは純正のTSP-013がスライサーにはオススメです。つかまりが良く、適当なしなりを感じながら振れるのでやさしくて良いシャフトだと思います。
 

→ TSi1 の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第3位 ピン G425 SFT

オススメ度 ★★
 
ピン G425 SFT データ

FT値 1.17
重心距離 40.0mm
重心深度 46.8mm
重心高さ 38.1mm
低重心率 67.3%
フェース角 1.0°
ヘッド左右慣性モーメント 5121g・㎠
ヘッド容積 460cc
ヘッド重量 200.0g
2020年発売
 

【写真アリ】 G425 SFT はコチラ

 
2020年発売のピンのドライバー3兄弟の中で「つかまり」重視に設計されたのがこのG425 SFTというドライバーです。

まず前提としてお伝えしたいのがその慣性モーメントの高さです。G425シリーズはピン史上最大の慣性モーメントを謳っていて、だれもが簡単に飛ばせるクラブを目指して作られました。

実際に数値を計測してみると、G425 SFTのヘッド左右慣性モーメントは5121g・㎠もあります。ここ10年間に日本で発売された全ドライバーのなかで、この数値が5000g・㎠を超えるのはたったの8%しかありませんので、いかに大きな数字かということがお分かりいただけるかと思います

ヘッド左右慣性モーメントが大きいということはボールを打った瞬間のヘッドのブレが少なくなり、多少芯を外して打っても飛距離ロスが少なく、真っ直ぐに飛んでくれます。つまり誰が打っても簡単に飛ばせるクラブだということです。

また、これも巨大慣性モーメントの恩恵かもしれませんが、低重心率が67.3%と高めなのにTSi1のような吹け上がる感じが全くありません。おそらくヘッドのブレが少ないのでそもそもバックスピン量が少なく、吹け上がり現象が起きないものと推測されます。

そんなG425の中でも「つかまり」重視に設計されたこのSFTは、FT値が1.17もあり、抜群のつかまり性能を誇ります。高FT値のクラブは重心距離を短く設計するものなのですが、G425シリーズは慣性モーメントを大きくするために重心距離も長くなっています。

一般的に重心距離を長くすると、右にすっぽ抜けるようなプッシュスライスがでやすくなるものなのですが、このG425 SFTにはその感じが全く感じられません。メーカーの発表ではヘッドのクラウン部分を極限まで薄く軽量化し、その分の重量をヘッド手前後方に配置したことで重心角を大きくしているとのこと。確かに想像以上にヘッドの返りが良くしっかりとつかまってくれます。マン振りしてもインパクトの瞬間にフェースが勝手に真っ直ぐ向いてくれるようなイメージを持ちました。これなら多少力みが入っても大きなミスになりにくいと思います。

ただ、弾き感が強いというか、球離れが早いようでインパクトが薄い印象があります。ボールを押す感覚が全くなく打感が良くありません。第9位でご紹介している兄弟モデルのG425MAXの打感は非常に良いので、おそらくドローバイアスをかけるための重量配分の結果かと思いますが、私の個人的な感想としてはあまり気持ちよく振れる感じがしませんでした。その為、オススメ度は★★にさせてもらっています。

打感が悪いと力みの原因になることもありますので、打感も重視するなら第9位でご紹介するG425MAXの方がオススメです。

G425 SFTを買うなら、シャフトはスライス防止の為なら ALTA J CB SLATE がオススメです。46インチと長めの先調子なのでとてもつかまりやすいシャフトです。長いシャフトはゆったり振るとタイミングがあって飛ぶので、スライサーにとってはスライスしにくいスイングを身につけるのにも適しています。
 

→ G425 SFT の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第4位 タイトリスト TSi 2

オススメ度 ★★★★
 
タイトリスト TSi 2 データ

FT値 1.14
重心距離 39.6mm
重心深度 45.2mm
重心高さ 35.2mm
低重心率 61.0%
フェース角 -1.5°
ヘッド左右慣性モーメント 5376g・㎠
ヘッド容積 460cc
ヘッド重量 202.5g
2020年発売
 

【写真アリ】 TSi2 はコチラ

 
2020年発売のタイトリストTSi 四兄弟の2番目。第2位にランキングされた金メダルクラブのTSi 1よりもややアスリート向けに設計されています。
つかまり特性は「1」よりもやや劣りますが、それでもFT値 1.14は十分すぎる数字です。普通にスイングすればドローが出るくらいつかまります。
 
TSi 2で更に注目したいのはその飛距離性能です。重心距離が「1」よりも7%長くなっているのでボール初速は当然速くなります。またヘッド左右慣性モーメントは先ほど紹介したG425 SFTよりもさらに大きい5376g・㎠。インパクト時のヘッドのブレが全くなく、余計なスピンがかかりません。つまり、曲がりにくく吹け上がりにくいのです。ボール初速が上がり、ボールへのスピン量もおさえられるので力のある一般男性であれば大幅な飛距離アップが狙えます。実際私も打ち比べましたが、「1」よりも「2」の方が10y以上飛んでいました
 
また、ヘッド重量が202.5gと重いことも一般男性向きです。最近はヘッドを軽くしてヘッドスピードを上げるタイプが多くなってきていますが、ヘッドが重いクラブはヘッドの重さを感じやすいので、正しいスイングを覚えるのに適しています。特にスライサーの人は腕の力でドライバーを振り回していることが多いので、ヘッドの重さを感じながら重力を使って振るようなスイングにするだけでスライスが矯正できることもあります。そういう点で、このドライバーはスライサーのスイング自体も矯正してくれる可能性が高いです

シャフトは純正シャフトのTSP-110TSP-322が秀逸です。

とにかくスライスをなくしたい人はTSP-110がオススメ。先がしなる先調子でつかまりが良く、球も上がりやすいです。ヘッドスピード40〜42m/sくらいの一般男性に合うと思います。
 
ヘッドスピードが44~46m/sくらいある人はTSP-322もオススメです。こちらは中がしなるタイプなので、つかまりは110に劣りますが、その分しっかりしているので叩いてもヘッドがブレずに芯をとらえてくれます。しっかりしている分、球の吹け上がりは抑えられます。
 
この2つのシャフトは甲乙つけ難いほどTSi2にマッチしていますので、どちらでも良いパフォーマンスを発揮してくれると思います
 
スライスしにくいのはもちろんですが、ここまで安定して飛ばすことができて、しかも上達につながりやすいクラブですので、非常にオススメしたいドライバーです。私の個人的なオススメ度は★★★★とさせて頂きます。
 

→ TSi2 の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第5位 タイトリスト TS1

オススメ度 ★★★
 
タイトリスト TS1 データ

FT値 1.13
重心距離 37.3mm
重心深度 42.0mm
重心高さ 34.3mm
低重心率 65.3%
フェース角 1.0°
ヘッド左右慣性モーメント 4889g・㎠
ヘッド容積 455.2cc
ヘッド重量 194.2g
2019年発売
 

【写真アリ】 TS1 はコチラ

 
第3位に登場した女子金メダルドライバーのTSi1の一つ前のモデル。TSi1と同じような特性を持つが、重心深度が僅かに浅い為、FT値も少し小さい。とはいえ普通に打てばスライサーでもドローが打てるほど、つかまり特性は十分に高い。
 
最新モデル同様にヘッドが194.2gと非常に軽いので、力まずに振ればそれだけでヘッドスピードが1〜2m/sほど上がる。慣性モーメントも大きい為、飛んで曲がらない球を打ちたい女性やシニアから、ヘッドスピードに自信がない一般男性まで幅広いターゲットにオススメ。
 
TSi1は金メダル効果で人気があり過ぎて中古市場になかなか出回りませんが、このTS1ならたくさん流通しているので値段もかなり手頃になっているし、シャフトも選び放題。金メダルに執着しないなら、こちらを強くオススメしたいです。


シャフトは Titleist Diamana 50Titleist Air Speeder という2つの純正シャフトが素晴らしい出来です(いずれもタイトリストと三菱レイヨンの共同開発シャフト)。 
 
Titleist Diamana 50はシャフト自体が軽く、中間部分からのしなり戻りが早いのに安定しているので、軽く振ってあげれば勝手にヘッドが走って飛距離が出るし、球がつかまりまってくれます。もちろん力の強い男性が力任せに振り回せば挙動が不安定になりますが、老若男女問わず使いやすいシャフトといえます。黒いマットなデザインは見た目にも玄人っぽくてカッコ良いので本当にオススメです。
 
Titleist Air Speeder Diamana よりも更に軽く、しなり幅も大きいです。インパクトでビシュッと先が走るのでタイミングさえあわせれば、めちゃくちゃつかまります。とにかくスライスをなくしたい!という人にはこちらの方がオススメです。ちなみにフレックスはRとSRのみで、Sはラインナップされていないそうです。
 
いずれもとてもつかまりが良く振りやすいシャフトなのでスライス対策にはどちらでも良いのですが、スイングテンポが早い人はTitleist Diamana 50、スイングテンポがゆったりな人はTitleist Air Speederのほうが合うと思います。
 
特性はほぼTSi1と同じなのに、入手のしやすさと価格が手頃なのでオススメ度は★★★とさせていただきました。
 

→ TS1 の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第6位 タイトリスト VG3(2018)

オススメ度 ★★
 
タイトリスト VG3(2018) データ

FT値 1.13
重心距離 39.0mm
重心深度 43.9mm
重心高さ 30.3mm
低重心率 55.8%
フェース角 -0.4°
ヘッド左右慣性モーメント 4912g・㎠
ヘッド容積 457.3cc
ヘッド重量 193.8g
2018年発売
 

【写真アリ】 VG3 (2018) はコチラ

 
ロングセラーの大人気モデル・タイトリストVG3シリーズの最新クラブ。「チーター・テクノロジー」というチタンヘッドのクラウン部分に無数の小さな穴を開け軽量化する技術が最大の特徴。ヘッド重量が193.8gに抑えられているので普通に振るだけでヘッドスピードを上げて飛ばすことができます。
 
もちろん、ヘッド上部を軽くしたことによる低重心化にも成功。その低重心率は55.8%と驚異的な数字を誇っています。これだけ低重心なのに、さらに重心深度が43.9mmととても深いので高弾道・低スピンの球が打ちやすいクラブといえます。
 
一方で重心距離が39.0mmに抑えられていて FT値も1.13と高いのでとてもつかまりの良いクラブだといえます。実際に打ってみるとヘッドの返りが素晴らしく良くオートマチックにハイドローが打てました。これは数字以上につかまりが良いと感じました。
 
高弾道・低スピンで飛んでくれて、しかも簡単にドローが打てるので、スライサーのお助けクラブとしては秀逸。シニアや女性プレイヤーはもちろんのこと、いわゆるアベレージゴルファーにもおすすめできるドライバーです。
 
ただ、ヘッドが軽いのでクラブの重みを感じながら振るのにはあまり向いていないと思います。何年もゴルフをやっていて、自分のスイングが出来上がっている人(スイングを変える気のない人)には良いと思いますが、まだ初心者でこれからスイングを作っていく人やスライスしないスイングを身につけたい人にはもっと重いヘッドのドライバーをオススメします。ということで私の個人的オススメ度は★★とさせて頂きました。

シャフトは純正のVG50VG60がスライサーにはオススメです。
 
VG50は46インチと長尺で、シャフト自体もすごく軽く作られています。しなりも大きいので、非常につかまりが良く飛びます。基本軽く柔らかいのでヘッドスピードが40m/s以下の人やゆったりしたリズムで振る人に適しています。
 
VG60は45.5インチとやや長尺で、シャフトもやや軽めに作られています。VG50ほどではないもののしっかりしなるのでつかまりはかなり良いです。ヘッドスピードが45m/s以上ある人や早いリズムで振る人はこちらの方が合っていると思います。
 

→ VG3 (2018) の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第7位 プロギア RS5

オススメ度 ★★★
 
プロギア RS5 データ

FT値 1.12
重心距離 38.0mm
重心深度 42.5mm
重心高さ 37.6mm
低重心率 66.7%
フェース角 0.5°
ヘッド左右慣性モーメント 5345g・㎠
ヘッド容積 455.0cc
ヘッド重量 200.0g
2020年発売
 

【写真アリ】 RS 5 はコチラ

 
2020年発売のRS三兄弟(RS5,RS5+,RSF5)の1つ。RS5はこの中で最もつかまりを重視したドライバーで、ピンでいうところのSFT系の位置付けです
 
「やさしさ重視」×「つかまり系」なのでどうしてもピンの三兄弟とかぶりますが、最も大きな違いはフェースが閉じるスピードにあります。ピンはやさしさを重視するために重心距離を長くして慣性モーメントを大きくしているので、フェースの返りはゆっくりです。一方でRS5は5345g・㎠という巨大慣性モーメントを持っているのに重心距離が短いのでフェースの返りが早いという特徴があります。通常、慣性モーメントを大きくするために重心距離が長くなってしまうものなのですが、慣性モーメントが大きいのに重心距離も抑えられているのがプロギアの技術の高さだと思います
 
フェースの返りの早さは、早いのと遅いのでどちらが絶対的に良いというものではありません。スイングリズムのゆっくりな人やオーソドックスに振りたい人はフェースの返りがゆっくりしたピンタイプが合い、スイングリズムの早い人やフェースの向きをコントロールしたい人(操作性重視の人)にはフェースの返りが早いプロギアが合うと思います。
 

ピン SFT系 → スイングリズムがゆっくり or オーソドックスに振る人

プロギア RS5 → スイングリズムが早い or 操作性重視の人

 
ひどいスライスに悩む人の中でも、特に「スイングが早い」と言われる人(ヘッドスピードではなく初心者に多いスイングのリズムが早い人)の場合、フェースが閉じるスピードよりも上半身が開くスピードの方が早いことがスライスの原因となります。そういう人は自分で積極的にフェースを閉じることでスライスが改善するので、RS5のようにフェースの返りが早いクラブの方が良い結果につながるはずです
 
 
ヘッド左右慣性モーメントが5345g・㎠もあるので、ミスにはめちゃくちゃ強いのも特徴です。多少コスってもサイドスピン量が少ないのでスライスではなくフェードくらいで済んでくれます。またその恩恵はとてもソフトな打感にも現れています。弾く感じがあまりせず、ボールを潰してしっかり押していけるような感覚があるので、そういうところも初心者向きです。
 
 ヘッド重量が200gと重いこともあり、基本的には力のある若い男性向きです。力任せにドライバーを振ってしまう初心者やスイングリズムの早いスライサーに本当にオススメしたいドライバーです。私の個人的なオススメ度は★★★です。

シャフトはプロギアとシャフトメーカーの共同開発シャフトが秀逸です。
 
スライサーに最もオススメなのはDiamana for PRGR先がしなる先調子で、しなりも大きいので球がとても良くつかまり上がります。
 
やさしさ重視なのがSpeeder EVOLUTION for PRGR。中から先がしなる感じで、しなり幅も普通です。普通に振れば程良くつかまってくれて、右にも左にも曲がり幅がおさえられます。
 
TOUR AD for PRGRは割としっかりしているので、程良くつかまりながらも左をそれほど怖がらずに叩けるシャフトです。力の強い男性やスイングテンポの速い人にオススメです。
 
この3つのシャフトはどれも素晴らしい出来なので、どれを選んでも遜色なくパフォーマンスを発揮できると思います。どれにすれば良いか迷うなら、とりあえずDiamana for PRGRがスライス防止に間違いないのでオススメです
 

→ RS 5 の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第8位 プロギア RS(2018年モデル)

オススメ度 ★★★
 
プロギア RS(2018年モデル) データ

FT値 1.12
重心距離 38.4mm
重心深度 42.9mm
重心高さ 31.4mm
低重心率 59.2%
フェース角 -0.5°
ヘッド左右慣性モーメント 4695g・㎠
ヘッド容積 450.4cc
ヘッド重量 198.5g
2018年発売
 

【写真アリ】 RS (2018) はコチラ

 
2018年発売のRSシリーズの1つで、さきほど紹介したRS5とほぼ同じような数値特性を持つドライバーです。その為、ボールのつかまり具合やフェースが閉じるスピードも同じような印象を受けました。
 
1点大きな違いをあげるとすれば重心の低さです。
 
RS5(2020年) → 低重心率 66.7%
 
RS(2018年) → 低重心率 59.2%
 
フェースの厚みが異なるのですが、低重心率で比べるとRS5が66.7%なのに対して、RSは59.2%とかなり低く抑えられていることがわかります。重心が低いということは、低スピンで打ちやすいということになります。

力任せに振ってしまう人で、スピン量が多すぎてスライスになっている人にはこちらのクラブの方がオススメです。私の個人的なオススメ度は★★★です。

シャフトはRS5にも刺さっているDiamana for PRGRがとにかくオススメです。しなりの大きい先調子なので非常に良くつかまりますし、打ち出し角度が高くなりやすいのです。飛距離を出しやすい高弾道・低スピンの球を打ちやすいので、このRSにこそDiamana for PRGRが真価を発揮します。
 

→ RS (2018) の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第9位 ピン  G425 MAX

オススメ度 ★★★★★
 
ピン  G425 MAX データ

FT値 1.10
重心距離 45.0mm
重心深度 49.5mm
重心高さ 37.3mm
低重心率 67.8%
フェース角 -1.5°
ヘッド左右慣性モーメント 5775g・㎠
ヘッド容積 457.2cc
ヘッド重量 204.0g
2020年発売
 

【写真アリ】 G425 MAX はコチラ

 
2020年発売のピンのドライバー3兄弟の中で「やさしさ」重視に設計されたのがこのG425 MAXというドライバーです。3兄弟の中では、第3位で紹介した G425 SFT に続いてのランクインとなります。
 
ヘッド左右慣性モーメントが今回調査した全ドライバー中、最大の5775g・㎠という巨大慣性モーメントのドライバーです。これだけ大きいとミスヒットした時のヘッドのブレがほとんど無いので、サイドスピンがかかりづらく、その結果飛距離のロスも少なくヘッドを振り抜いた方向に真っ直ぐ飛んでくれます。スライスはもちろん、フックもかかりづらく設計されており、こういう特性を一般的に「やさしさ」といいます
 
この巨大慣性モーメントを生み出すために、重心距離と重心深度がともに極大化されています。これによって、ボールが上がりやすく高弾道低スピンのドーンとしたボールを打つことができ、大幅な飛距離UPが狙えます。一方、フェースの返りがややゆるやかになっているので、スイングもゆっくりしたリズムで振ってあげる必要があります。
 
今回のランキングでは第9位になっていますがFT値は1.10と十分大きく、つかまり性能も抜群です。巨大慣性モーメントのドライバーにありがちなフェースの閉じにくさはほとんど感じず、インパクトでしっかりとボールがつかまるのが感じられます。実際、ゆったりしたリズムで普通に振ってあげると軽いドローが出る感じで飛距離も大きく伸びました。
 
ヘッド重量が204gもあるのでヘッドの重みを感じながら振りやすいです。つまりスライサーがスライスしにくいスイングを身につけるのにも最適です。このクラブで練習を積めば、スライスを防ぎつつ、飛距離を伸ばし、良いスイングも身につく可能性が高いので、初心者にも大変オススメです
 
また、打感がやわらかくとても良いです。ボールを潰しながらしっかり押していけるような感覚があります。先ほどご紹介した兄弟モデルのG425SFTの時に感じた打感の悪さは微塵も感じられません(兄弟モデルでこれほど違いがあることに驚きました)。


シャフトは基本G425 SFTと同じラインナップが揃っています。スライス防止の為なら とにかくALTA J CB SLATE がオススメです。46インチと長めの先調子でとてもつかまりやすいシャフトです。長いシャフトはゆったり振るとタイミングがあって飛ぶので、スライサーにとってはスライスしにくいスイングを身につけるのにも適しています。

つまり、G425MAXALTA J CB SLATEが刺さっていれば、クラブの恩恵を受けてスライスを防ぎつつ、更にスライスしにくいスイングを身につけるのにこれ以上ない組み合わせとなります
 
FT値が基準のランキングですので第9位となっていますが、私の個人的なオススメ度は最高評価の★★★★★です。特にブランドに拘らない方やスライスをスイングから直していきたいような初心者には本当にオススメできる逸品です。
 

→ G425 MAX の価格をゴルフドゥで調べる

 
 
 

第10位 テーラーメイド M6

オススメ度 ★★★★★
 
テーラーメイド M6 データ

FT値 1.06
重心距離 40.2mm
重心深度 42.8mm
重心高さ 33.2mm
低重心率 62.6%
フェース角 -1.0°
ヘッド左右慣性モーメント 5045g・㎠
ヘッド容積 460.0cc
ヘッド重量 199.3g
2019年発売
 

【写真アリ】 M6 はコチラ

 
テーラーメイドMシリーズの4代目として生まれたM5とM6。そのうちのアベレージゴルファー向けのM6がランクインしました。

元来テーラーメイドはどちらかというと「つかまらない」クラブを作るメーカーで玄人好みの印象があるのですが、前作のM4あたりから程良くつかまり曲がりらない、いわゆるカンタンなクラブも作るようになりました。

このM6もFT値が1.06なのですが、実際に振ってみると数字以上にとてもつかまりが良いのがわかります。前作のアベレージ向けクラブ・M4は簡単ながらもつかまりの良さについてはそれほどでもなく、マン振りすると右にすっぽ抜けることもしばしばでした。しかしこのM6はつかまり性能が向上しており、普通に振ると基本的に軽いドローが出る感じでした。

さらに安定性も向上しています。5045g・㎠と巨大なヘッド左右慣性モーメントを誇っているのですが、フェースにはツイストフェースというテーラーメイドの独自技術も採用されています。これは、フック回転がかかるフェース外側のロフトが大きくオープンになっていて、逆にスライス回転のかかるフェース内側のロフトは小さくクローズになっているので、サイドスピンを抑制し、左右の曲がりを軽減する効果があります。

試打をしていて強く感じたのはその打感のやわらかさです。G425 MAX同様、インパクトでボールをしっかり潰せている感触があり、球離れも早くないので擦りスライスが出ないイメージが湧きます。ほど良いつかまりと、抜群の安定性があるので、スライサーの人も怖がらずに振っていけると思います。まさに誰もがやさしく飛ばせるドライバーです。テーラーメイドが好きな人や初心者なのに上手く見られたい見栄っ張りな人には本当にオススメできるクラブです!
 

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以上、スライスしない中古ドライバーランキング2022 ベスト10選でした!


 

【参考文献】
プロギア公式HP
タイトリスト公式HP
ピン公式HP
テーラーメイド公式HP




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