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飛距離アップするドライバーの選び方(クラブの数値特性分析)


当ブログではこれまでにクラブの数値に関する記事をいろいろと書いてきましたが、統合的にまとめた記事がありませんでした。そこで今回はドライバーショットに悩みを持つ人が具体的にどういうクラブを選べばいいのか?という視点で、クラブの数値特性を読み解いていきたいと思います。

第一回目は飛距離アップするドライバーの選び方についてです。


飛距離の三要素

Burn Air


ゴルフにおいて、その飛距離を決めるのは ボール初速・スピン量・打ち出し角度 の三つしかありません(風や空気抵抗などの環境要素を除く)。これを飛距離の三要素と言います。
 
飛距離の三要素

1. ボール初速
2. スピン量
3. 打ち出し角度

 基本的にはこの三つの要素だけで飛距離が確定する為、ゴルフショップの試打室にある弾道測定器はこの三要素を計測して飛距離を計算しています。


飛距離の三要素について詳しくは下記記事をご覧ください

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ドライバーの飛距離を伸ばすには、この飛距離の三要素を改善する必要があります。それでは順を追って見てみましょう。



1.「ボール初速」を速くする


飛距離を出すには、まずボール初速を上げることが基本となります。そして、その為にはヘッドスピードを上げるか、ヘッド重量を重くするしかありません。
 


なぜなら、全ての物体が持つ運動エネルギーは下記の公式に当てはまるからです。学生時代に物理を選択していた人は習ったやつですね

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運動エネルギーは質量に比例し、速度の2乗にも比例します。つまり、ヘッドが重ければ重いほど、そしてヘッドスピードが速ければ速いほど、ヘッドが持つ運動エネルギーが高まります。すると当然、ボールに与える運動エネルギーも大きくなり、ボール初速も速くなるのです。


いずれにしてもドライバーを変えるのが最も近道で効果的


ボール初速を速くするには、ヘッドを重くするか、ヘッドスピードを上げる必要があります。そして、その為にはドライバーを変えるのが一番近道です。

ヘッドを重くするなら鉛を貼ったり、ウェイト付きのクラブならそれを重い物に変えるという方法もありますが、重心も変わってしまうので注意が必要です。


ヘッドスピードを上げる為には、身体を鍛えてパワーアップするかスイングを変えるかドライバーを変えるかのいずれかしかありません。しかし、身体を鍛えてパワーアップすることとスイングを変えるのは一朝一夕では成り立ちません。数年かかるかもしれませんし、一生かかっても結果が出ないかもしれません。
 
しかも、鍛え方を間違えてゴルフスイングの邪魔になる筋肉がついてしまうと、逆にスイングスピードが落ちることもあり得ます。スイングを変えるのだって、同様のリスクがあります。そんな効果が出るかどうかわからない方法に時間を費やすなら、ドライバー自体を変えてしまう方がはるかに効果が期待できます。


ではどのようなクラブを選べばボール初速が速くなるのか?具体的に考えてみたいと思います。
 
 

ボール初速を速める方法<1> 長いドライバーを使う


ボール初速を上げるのに最も手っ取り早いのは長いドライバーを使うことです。いわゆる長尺ドライバーというクラブですね。ゴルフクラブは振り切れる範囲であれば長い方がスイングスピードが上がるからです。

実際にヘッドスピード測定器で測ってみると分かりますが、自分のドライバーのヘッドスピードをウェッジやアイアンで超すことは絶対にできませんこれはもうゴルフクラブの長さの違いでしかないのです。


理由はクラブが長くなることでスイング半径が長くなり運動エネルギーが増すからです。シャフトの特性やスイングなどにもよりますが、1インチ長くすればヘッドスピードが約1m/s速くなることが期待できます。

シャフトが自分で交換出来るタイプのドライバーをお持ちの方は今使っているものよりも長いシャフトを試してみると良いでしょう。交換出来ないドライバーの方は残念ながら買い換えるか、リシャフトするしかありませんが、何れにしても多少費用がかかります。

 

ボール初速を速める方法<2> 柔らかいシャフトを使う


下の記事でも説明していますが、シャフトは一般的に柔らかいものほどヘッドスピードが速くなって、ボール初速が速くなります。たまにフレックスSやXなどの硬いシャフトは飛ぶと勘違いしている人がいますがそれは誤解です。


では、なぜツアープロが硬めのシャフトを使うのかというと自分のヘッドスピードに合わないくらい柔らかいシャフトを使うとしなり戻りのタイミングが合わず、曲げたり、ボールが高く上がり過ぎて飛距離が落ちる可能性が高くなるからです。

ゴルフはリスクのある一発のビッグドライブよりも、安定してそこそこの飛距離を出せる方がスコアがまとまります。だから、ツアープロは硬めのシャフトを使っているのです。


一方で、自分のヘッドスピードに見合わないくらい硬いシャフトを使うと飛距離を大幅にロスします。アマチュアゴルファーの中には「硬いシャフトを使ったほうがカッコイイ」と思う節があり、自分のパワーに見合わないくらい硬いのシャフトを使っている人が割と多いのです。

その為、ヘッドスピードに自信の無い人は柔らかめのシャフトにするだけでヘッドスピードが速くなって飛距離が伸びるかもしれません。


ちなみにシャフトに表記されているSとかRというフレックスには統一された基準がありません。その為、A社のSシャフトよりもB社のRシャフトの方が硬いなんてこともよくあります。このあたりは試打しながら、ゴルフショップの店員さんに相談して決めると良いでしょう。詳しくは下の記事をご覧ください。

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ボール初速を速める方法<3> 大型ヘッドのドライバーを使う


次にボール初速を上げる為に効果的な方法は大型ヘッドのドライバーを使うことです。ヘッドが大きくなれば大抵の場合、ヘッド左右慣性モーメントも大きくなるので、スイートスポットを外した場合でもヘッドのブレを軽減することができます。

つまりミスに強いのです。ヘッドがブレないということはエネルギー伝達効率が落ちないので、ボール初速を最大化することができます。

最近のドライバーは420cc〜460ccが主流となっていますので、そのあたりを使っている人はあまり大差はありません。しかし、一昔前の300cc台のドライバーを使っている人にとってはかなり大きな違いを感じられるはずですので、ぜひ一度試してみることをオススメします。


 

ボール初速を速める方法<4> ヘッド重量を適正にする


先ほどもお話しした通り、ヘッドが重くなるほど運動エネルギーが高まり、ボール初速は速くなります。また重いヘッドはインパクトでのブレも少なく安定します。

そのような効果が期待できるので、最近は「重ヘッドで飛距離アップ!」なんてキャッチコピーでヘッドを重くするのが流行っています。


しかし、一般的にヘッドを重くするとヘッドスピードが落ちてしまいます。ヘッドスピードが落ちてしまっては元も子もないので、いかにヘッドスピードを落とさない範囲でヘッドを重くするか。その適正値を知ることが重要です。
 
近年のドライバーのヘッドは200g以上なら重ヘッド195g以下なら軽ヘッドと分類されます。

テーラーメイドは200〜206gあたりの重いヘッドを飛距離アップのセールスポイントにしています。若い人やパワーのある人でテーラーメイドの使用者が多いのは、ヘッドスピードの速い人でもヘッドを暴れさせずに飛ばせるクラブが多いからです。

逆に、女性やシニアに多いヘッドスピード40m/s前後の人は軽いヘッドの方がヘッドスピードを上げて飛ばせることが多いはずです。そういう人にオススメなのがダンロップゴルフのゼクシオです。ゼクシオシリーズは195g前後の軽ヘッドなので、ヘッドスピードが格段に速くなることが期待できます。実際に昔ほどのパワーが無くなったシニアの人がゼクシオに変えて大幅に飛距離アップしたという話はしょっちゅう聞きます。

 

 

ボール初速を速める方法<5> クラブの総重量を適正にする


シャフトを長く・柔らかめにしたのにヘッドスピードが上がらない場合があります。その場合はクラブの総重量が原因かもしれません

これはヘッドスピードの最高到達点をどこにもっていくか?という話になるのですが、一般的に重すぎるクラブはインパクトの手前でヘッドスピードが最高速度になり、軽すぎるクラブはインパクトの後に最高速度になる傾向があります。

ただし、この特性はヘッドスピード測定器で測りながらでなければわかりませんので、ゴルフショップで実際に測ってもらいながら相談すると良いでしょう。

 

 

2.「バックスピン量」と「打ち出し角度」を改善する


飛距離の三要素の中で「バックスピン量」と「打ち出し角度」については、共に有効打点距離が大きく影響します。その為、この項ではそれらをまとめて解説したいと思います。

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結論から言ってしまえば、ドライバーで飛距離を出す為にはバックスピン量は2200〜2400回転くらいが最適で、ヘッドスピードにもよりますが打ち出し角度はヘッド12°以上が必要です。

しかし、これらの条件を満たすにはプレーヤーのヘッドスピードが大きく関係してきます。

 

 

ヘッドスピードの速いプレーヤーの場合

 
ヘッドスピードの速いプレーヤーは、有効打点距離が22mm以上ある低重心ドライバーがオススメです。

なぜなら、力の強いアマチュアゴルファーはたいていバックスピン量が多過ぎることによってボールが吹け上がり、飛距離を大幅にロスしているからです。ドライバーの場合、バックスピン量が3000回転以上になると飛距離をロスし始め、4000回転以上になると完全に吹け上がり飛距離が出ません(力強い高弾道と吹け上がり玉は違います)


重心よりも上でボールを打つと、インパクトの瞬間ヘッドはロフトが寝る方向に回転します。すると縦のギア効果によってボールにはドライブ回転方向に力が加わり、結果バックスピン量が減って※、適正な回転数に近づきます。

※バックスピン量が減るだけで決してドライブ回転はかかりません。ギア効果についての詳しい説明は下記の記事をご参照ください

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また、ロフトが寝る方向にヘッドが回転しているのでインパクトロフトも増し、結果打ち出し角度も高くなります

このようにヘッドスピードの速いプレーヤーは低重心ドライバーを使用することでバックスピン量が適正に近づき、打ち出し角度も高くなって飛距離アップが期待できます。

(ちなみに低重心ドライバーの場合、バックスピンによる上昇効果はあまり期待出来ないので、打ち出し角度が低く出てしまう人はロフト角の多めのドライバーを使って高弾道で攻めるのが効果的です)


ヘッドスピードの遅い人の場合


一方、ヘッドスピードの遅い人が低重心ドライバーを使ってしまうと、元々少ないバックスピン量がもっと減ってしまい適正値を下回ってしまうことがあります。バックスピン量が2000回転を下回ると揚力が大幅に弱まって失速し、ドロップしてしまいます。

従ってヘッドスピードの遅い人は逆に有効打点距離が18mm以下の高重心ドライバーを使うと、バックスピン量が増えてキャリーが伸びることが期待できるのです。

 

 

ドライバーを変えて飛距離を伸ばした松山英樹選手

 
誰よりも飛ばしたい! 飛距離を出したい!

そう思うのはゴルファーなら当然の欲求です。ドライバーで飛距離を出すのはゴルフの醍醐味の一つですし、芯を食って飛ばせた時の高揚感はやみつきになります。

2016年11月に松山英樹選手が突如ドライバーを変えて話題になりました。

松山選手は見た目のフィーリングや打感を大切にする為、滅多にクラブを変えないことで有名な選手で、ドライバーもスリクソンZR-30(2008年9月発売)をずっと使っていました。

→ ゴルフパートナーで ZR-30 の価格帯を調べる

 


それが今回、キャロウェイのグレートビッグバーサ(2015年10月発売)に変えて、それから世界で勝ちまくっているのは皆さんご存知の通りです。飛距離が大幅に伸びて、米PGAツアーの中でも飛ばし屋と呼ばれる選手たちに肩を並べるようになったことが要因の一つと言われています。

→ ゴルフパートナーで グレートビッグバーサ の価格帯を調べる

 

 

 

以上、クラブの数値特性から見る飛距離アップするドライバーの選び方でした!

 

 

 

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