頭脳的ゴルフ道

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あなたのパッティングが毎回ショートする本当の理由 / パット数を減らすには【2】

 

 

パッティングが下手な人が必ずしている誤解

「ありゃー、切れた!」「弱かったか・・・」
パッティングが下手な人のそれを見ていると、ほぼ毎回のようにこんな言葉が聞かれます。そう、彼らのパッティングはいつも切れるか、ショートしているのです。しかし、その原因を正しく理解している人は多くありません。

実はパッティングがなかなか上達しない人の共通点として、自分のパッティングのミスの原因を誤解しているということがあります。
 

誤解1. 弱く打ったからショートした

パッティングが苦手な大半の人はとにかくショートすることが多く、逆にオーバーするケースはほとんど見かけません。100を切れるかどうかの腕前の人と一緒に回ると、そのファーストパットは必ずと言っていいほどショートしています。なぜ同じミスを毎回繰り返すのでしょうか?

彼らは自分のボールがショートするのを見ると「弱かった・・・」と考えるのですが、必ずしも弱く打っていることが原因とは限りません。
 
パッティングで距離感を出す為に最も重要なことはパターの芯でボールをとらえることです

なぜなら芯でとらえたボールにはパターの運動エネルギーが全て伝わるので、プレーヤーのイメージに近い転がりをしてくれるからです。逆に芯を外して打ったボールにはエネルギー伝達ロスが生じて、極端に転がりが悪くなります。その為、たとえ強めに打ったとしても途中で失速して狙いよりも手前で止まってしまうのです。

ショートした場合には、弱かったからショートしたのか? 芯を外したからショートしたのか? そのどちらが原因なのかを見極める必要があります。そして、パッティングの下手な人は大半が芯を外して打っていることが原因なのです

それを誤解して「弱いからショートしたんだ。次は強く打つぞ!」と勘違いして思い切り強く打つと今度は芯に当たって随分とオーバーしてしまう、なんてこともあります。こうなるともう自分の距離感が信じられなくなって、ノーカンパットを繰り返してしまうことになるのです。
 
ショートばかりする人は距離感をしっかり出す為にも、まずはパターの芯でボールをとらえる練習をするのが何より重要かもしれません。
 

誤解2. 読み違えたから切れた

パッティングが下手な人は毎回のようにカップの手前で切れて「このラインでそんなに切れるの?」なんて嘆いています。しかし本当に読み違えているから切れているのでしょうか?
 
これにはラインの読み違いの他にも2つの原因が考えられます。
 
まず1つ目の原因はパッティング自体が弱いことです。
彼らのパッティングの切れ方は常に狙ったラインよりも早めに切れて、ラインの下側に止まります。つまり狙った場所(仮想カップ)まで届いていないのです。いわゆる「アマチュアライン」というやつですね。これは「読み違い」をしているのではなく、パッティングが「弱い」ことが原因です。弱いから、切れて当然なのです。

ではどうすればいいかというと、狙った場所(仮想カップ)までしっかり打ち、プロラインに乗せることが重要なのです。そしてその為には、やはりパターの芯でボールをとらえる必要があります。


2つ目の原因は擦り(こすり)です。
たまに全く切れるはずのない平坦なラインなのに切れている人がいます。「切れるラインか!」と本人は誤解していますが、それは傾斜や芝目で切れたのではなくインパクトで擦っていることが原因かもしれません。
 
実はパッティングでもボールに回転がかかります。インパクトでスクエアに打てば縦回転だけがかかりますが、アウトサイドインやインサイドアウトの軌道でインパクトを迎えるとサイドスピンもかかるのです

ショートパットなら曲がる前にカップインしてくれますが、長いパットになればなるほどサイドスピンの影響を受けて曲がります。しかも失速直前が最も大きく曲がるのです。特に初心者に多いのがドライバーのスライスと同様に、アウトサイドインの軌道で、さらにフェースが開いたままボールを擦ることによって右へ右へと曲がっていくスライスパットです。カップの右手前に外すことが多い人は要注意です。
  

パッティングの下手な人の共通点

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私に言わせれば下手な人のパッティングが切れたりショートしたりするのは、ラインを読み違えたり、弱く打ったからではなく「しっかり打つ」というパッティングで最も重要な基本が出来ていないことが原因です。

ストロークが緩んだり、フェースが開いたりするから、切れたりショートして当然なのです。
 
次回は「しっかり打つ」パッティングの方法について解説していきます。


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