・コツをつかんですぐに上達する人がいる一方で、いくら練習しても上手くならない人がいます。
・練習場では上手く打てるのに、本番でなかなか実力が発揮できない人がいます。
・ショットは良いのに、スコアに繋がらない人がいます。
・クラブに上達を助けてもらっている人がいる一方で、自分に合わないクラブを使ってスイングを壊す人がいます。
なぜこういうことが起こるのでしょうか?
それはゴルフがとても奥の深いスポーツだからです。
ゴルフ場に行くと練習場のように完全に平らで芝の影響を受けないところから打てることなんてほとんどありません。芝の種類や長さ・状態によって打ち方が変わるのに、同じ状況から反復練習することが簡単ではないのです。
天候も大きな要素です。打球が風の影響を受けて曲がったり、雨の影響で飛距離が落ちることはご存知かと思いますが、湿度の影響も大いに受けることを知っている人は多くありません。雨が降っていなくても湿度の高い空気では飛距離が5〜10%くらい落ちることも珍しくないのです。
ゴルフは野球と違って飛距離の誤差がスコアに直結するスポーツです。飛ばないことでグリーン手前のバンカーにつかまったり、飛びすぎることでグリーンをオーバーしてしまうこともあります。
ゴルフ場のセッティング次第でスコアは10打以上簡単に変わります。同じゴルフ場でも、プロがトーナメントを行っている時はフェアウェイは狭く、ラフは長め、グリーンは超高速仕様になっていて、ピン位置は傾斜の途中に切ってあったりします。もうとにかく難しいセッティングになっているのです
一方で、同じゴルフ場でも普段私たちが利用する時には簡単なセッティングにしてくれています。なぜなら難しいセッティングにするとなかなかホールアウトできず、大渋滞を引き起こしてしまうからです。
つまり、例えプロトーナメントを行っているコースでパープレイで回れたとしても、それがトーナメントの時と同じ価値があるとは言えないのです。
使うクラブは14本もあってそれぞれ長さも形状も特性も打ち方も違います。自分の技量よりも少しだけ難しいクラブを使うことによってクラブが上達を助けてくれることがありますが、逆に合っていないクラブを使うと悪い癖が身についてしまうこともあります。
ボールを変えただけで飛距離が十数ヤード変わることは珍しくありませんし、グリーンに止まるボールが打てることでスコアが劇的に変わることもあります。
ドライバーを上達したいなら、ドライバーの練習をせずにアプローチ練習をしたほうがうまくいくことがあります。シングルハンデや上級者の方がアプローチ練習ばかりしているのはアプローチの出来がスコアに大きく影響することもありますが、実はスイング全体に良い影響を与えるということもその理由です。彼らはそのことを経験的に知っているのです。
このようにゴルフには
- ボールを打つ状況(傾斜や芝の種類やライ、景色、天候など)
- 道具(クラブやボール)
- 練習方法
・・・などに無限の状況と選択肢があるスポーツです。
正しい選択をすればスコアに良い影響を与えることができますが、逆に間違った選択をすることで悪くなることもあります。
正しい選択をする為に私たちができることは頭を使って考えることだと思います。
1つ1つの選択肢について正しい知識をつけ正しい選択をすることで、上達することも可能ですし、なにより闇雲にゴルフをするよりもずっと楽しめると思います。
このブログでは、そんなゴルフの考え方を紹介していきたいと思います。
みなさんがゴルフを楽しむ一助になれたら嬉しいです。
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