クラブを初めて買う時や買い換える時、何を基準にして選ぶでしょうか?
メーカーやブランドで選ぶ人も多いと思います。私もキャロウェイやタイトリストが好きなので、そういう人の気持ちは多いにわかります。好きなブランドのクラブであれば気分も上がり、良いプレイにもつながる可能性も高くなるかもしれません。ですからメーカーやブランドを選定基準に加えることも否定しません。
しかし、それだけで選ぶのはお勧めできません。
ゴルフはクラブで叩いて、その衝撃でボールを飛ばすスポーツです。つまりクラブが持つ物理的特性(スペック)もしっかり見極めないと良いショットを打ち続けることは出来ないからです。
ゴルフはクラブで叩いて、その衝撃でボールを飛ばすスポーツです。つまりクラブが持つ物理的特性(スペック)もしっかり見極めないと良いショットを打ち続けることは出来ないからです。
クラブ選びは家探し
クラブ選びは家探しに似ています。仮にクラブの選定基準を家探しに当てはめてみると次のようにも例えられます。
- メーカー → 住むエリア
- ブランド → 駅からの距離
- シャフトの硬さ → 間取り
- クラブの重さ → 延べ床面積 etc.
仮に吉祥寺に住みたい人がいるとします。その人が最寄り駅が吉祥寺だという理由だけで、ファミリーなのにワンルームに住んだり、独り身なのに150平米超え6LDKの戸建てに住むのは考えにくいことです。それは広さや間取りが自分に合っていないと、不便だったり無駄になったりするからです。
家を探す時には住みたいエリアを決め、駅からの距離を決め、更に間取りを決め、広さなどを決めていきます。決してエリアと最寄駅からの距離だけを決めて家探しをしません。それは全ての条件がある程度合致しないと、自分に合った家にはたどり着かないからです。
クラブ選びにも同じことが言えます。メーカーやブランドも大切なのですが、シャフトの硬さやクラブの重さ、ヘッドの向きや重心など、いろいろな物理的特性を吟味して初めて自分に合ったクラブに出会うことができるのです。
クラブのスペックもろくに確認せずにいきなり試打するのは、間取りも確認せずに家を見に行くようなものです。それでもまだ家探しであれば、実際に自分の目で見て確認することで、それが求めているものとは違うことにすぐに気付けます。
しかしゴルフクラブは数球試打したところで、それが本当に自分に合っているのかどうかを見極めるのは難しいと思います。ゴルフショップの試打室はある種特殊な空間で、練習場や実際のコースとは雰囲気が大きく異なります。そんなところで自分本来のスイングを安定して出せるとは限らないからです。
では試打は意味がないのでしょうか?そんなことはありません。振りやすさや構えやすさ、打感といった感覚的な部分を確認するためには実際に試打してみるのが一番です。
最も良いのは感覚的な部分を確認する前に、予めそのクラブが自分のスイングに合っているかどうか?をスペックを見て確認しておくことです。
スペックを吟味して幾つかの候補となるクラブを決めてから、試打して最終確認。
これが自分にあったクラブを探すための合理的な方法だと思います。
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