頭脳的ゴルフ道

ゴルフクラブの選び方や練習方法など、頭を使ってゴルフを上達する方法をお伝えしていきます!

パット数を記入し分析する / パット数を減らすには【1】

 

 

80台を出し続ける為にはパッティングが最重要課題

80台を出し続ける為には100yd以内を3打で上がる技術を身につける必要がありますがが、その為の最重要課題はパッティングだと言っても過言ではありません。例え100ydを1オンしたとしても、チップインでもしていない限り必ずパッティングをしなければならないからです。

1オンした場合は2パット、2オンなら1パット。割と簡単に思えるかもしれませんが、毎ホール確実にそれをする必要があるとなるとなかなかのパッティング技術が求められます。
 

パッティングがスコアを決める

ツアープロの世界では”Putt is Money”(パットイズマネー)という言葉があるくらいパッティングの良し悪しで獲得賞金が大きく変わります。なぜなら、多くの大会が1位と2位がわずか1ストローク差で決するからです。

例えば国内女子プロトーナメントなら優勝賞金が1000万円に対して2位は半分の500万円という大会が多いですが、男子プロ・メジャー大会の一つ、マスターズなら優勝賞金が約2億2000万円に対して2位は約1億3000万円(2017年大会)ともなり、1ストロークの差が1億円近い差になることもあります。パッティングの1打に数百万円〜数千万円の価値があることになり、その緊張感たるや想像を絶します。


私たちアマチュアの場合”Putt is Money”(パットイズマネー)ということはありませんが、”Putt is Score”(パットイズスコア)であることには変わりありません。特に80台を狙えるレベルの人ならある程度ショットは安定していますので、あとはパットが入るか入らないかだけだったりします。
 

スコアカードに必ずパット数を記入する

皆さんはスコアカードにパット数を記入しているでしょうか?

していない人は次のラウンドから必ず記入してください。自分のパット数も把握していない人がパッティング巧者になれるはずがないのです。パット数を記入し始めるとパッティングに対する自分の弱点にも気付くことができます。

あなたは1ラウンドあたりどれくらいパットに費やしているでしょうか?
 
その時の状態やアプローチの寄り方によって大きく変わりますが、90〜93くらいで回る人なら33〜40パットあたりだと思います。つまり、全ストロークのうちの37〜43%をパット数が占めているわけで、そこをいかに減らせるかがスコアを削るポイントになります。
 

80台を出し続ける為の目標パット数は?

それでは80台を出す為にはどれくらいのパット数を目標にすれば良いのでしょうか?たまに「全ホール2パットであがれば上出来だよ」なんて言っているオジさんがいますが本当にそれで良いのでしょうか?

18ホールを全て2パットであがると36パットになります。しかし80台を狙える90台前半のプレーヤーなら、アプローチが寄って1パットであがれるホールも平均で5〜6ホールはあると思います。仕方なく3パットしてしまうホールが1〜2個あると考えても、32パット以下ではあがりたいところです。そうすればスコア90・パット数33の人も、スコア93・パット数40の人もたちまち80台で回れることになるのです。

したがって80台を出し続けるためには、パット数は32以下に抑えることを一つの目標としましょう。
 

パット数はショットの出来によって大きく変わる

「3パットは絶対にしてはいけない」と思い込んでいるオジさんも多いのですが、私はそうは思いません。なぜならパット数はグリーンに乗ってからのパッティングの数なので、どこにボールが乗ったかによって難易度が大きく異なるからです。
 

Whistling Straits Golf Course, Kohler, Wisconsin


例えば短めのパー5で、スプーンで打った2打目が巨大な3段グリーンの手前側ギリギリに乗ったことがありました。しかしその日のピンは一番上の段の奥に切ってあって、残りが60yd近くありました。ただでさえ距離が長いのに、三段グリーンの一番下から一番上へ打っていかなければならないパットは距離感が合いにくく、あえなく3パットしてしまいました。
 
ではこの3パットが良くないのかといえば、そうではなく、これはもう仕方のないことなのです。ショットが良くて2オンしたからこそ、難しいパットが残り、結果として3パットになってしまっただけなのです。逆にショットがそこまで良くなければ、2打目はグリーン手前に止まり、3打目のアプローチで寄せて、確実に2パットでホールアウトできたはずなのです。
 
ショットが良い日はパーオン率が高まります。するとピンから遠いところに乗るケースも多くなるので、必然的にパット数は多めになります
 
逆にショットがイマイチの日はパーオン率が下がります。するとグリーン周りからのアプローチが多くなり、当然パットはピンの近くから打つことになります。すると2パットであがることは難しくなく、良ければ1パットで沈められることもあります。したがってパット数は少なくなるのです。
 
つまりスコアカードに記入するパット数というのは、ショットの出来に左右されることが多いので、それだけではパットの良し悪しを判断することはできないのです。
 

ラウンド後に全パッティングを思い出し、分析する

大切なのはラウンド後にパット数で一喜一憂することではなく、パット数が多い日も少ない日も「なぜそのパット数になったのか?」を自分なりに分析することです。
 
ロングパットが寄らなかったのか、ショートパットが入らなかったのか、入れに行ったパットが外れて返しも入らずに大怪我したのか、読み違いが多かったのか、しっかり打てていなかったのか。1つ1つのパッティングを思い返してみるとどうしてそのパット数になったのか?理由がはっきりするはずです。そしてその過程で自分の弱点が必ず見つかるのです。
 
ラウンド後にどんなパットだったか思い出せない、もしくは思い出すのも面倒だと思っている人は一生パットが上手くなることはないでしょう。1回のパッティングも貴重な1打に変わりありません。いちいち覚えていられない人は各ホールごとにメモしておけば良いのです。それくらいの執着心を持って自分のパッティングを把握・分析しなければ絶対に上達することはないということを肝に銘じておきましょう
 
 
さて、次回はパッティングが下手な人が必ずしている誤解についてお話したいと思います。


以上、パット数を減らす方法【1】パット数を記入し、分析するでした!
 

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